日常の裏の非日常(後編)

 

 

このお話は、「匿名希望」様から頂きました。

 

 

先ずは、「前編」をお読み下さい。
 
読んだ方はお進み下さい。
 
 
 
 
事務所の奥から、極○の妻!の様な女性が出てきて、
 
 
「ご苦労様。ハイどうぞ。中身を確認して下さいね。」と
優しい声で袋を渡して来ました。
 
 
「では、失礼します。」と袋の中身を確認すると、
ピス○ル・・・ではなく、新券と小銭が入っております。
 
 
「確かに。こちらが領収書です。」と言いながら、
袋へお金を戻そうとした時。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「分かってんのか〜!!!!」
と大きな声が!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ビックリしたAさん、小銭を落としてしまい、
慌てて拾いながら、声がした方を見ます。
 
 
 
間違い有りません。ここは、
ヤの付く自由業の方々の事務所なのです!
 
 
 
 
(ここからはAさんの心の声と一緒にどうぞ)
 
 
 
極妻  「お金全部ある?」
 
Aさん  「・・・」  (一円無い、なんて言えないけど・・)
 
極妻  「ちゃんと確認してね。」
 
Aさん  「あ・・あの・・」
 
極妻  「足りないのね?」
 
Aさん  「は・はい。い・イ・チ・エ・ン」
 
(ヤバイ! 一円位、自分でどうにかしろって?)
 
極妻  「一円でも足りないとダメよね〜。はいどうぞ。」
 
新たに一円を出してくれました。
 
Aさん  「あ・あの・つ・机の下に・・
 
だんだん小声になります。
 
極妻  「机の下に入っちゃったのね。後で取るから大丈夫よ。」
 
Aさん  「ありがとうございました。」
 
極妻  「ご苦労様でした。」
 
 
 
 
 
優しく見送られ、事務所から飛び出したAさん。
扉が閉まりました。ガチャン!
 
ちなみに、その扉、防弾扉でした。
カメラもおそらく・・・
 
 
 
会社に戻るとAさん、
「なんで、教えてくれないんですか!!?」
と上司に激怒します。(当然ですね)
 
 
「教えたら行かないだろっ!」
と上司。(これも当然ですね)
 
 
集金時の事を話すと、大笑いしながら、
 
「手を見せて見ろ。あれっ?
あっ付いてるか小指」
 
 
 
 
 
 
 
 
どうやら、一円玉と小指は引き換えにならずに済んだようです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

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