そこまで野球が好きなんだな(超好意的解釈)

 

 

 

 

 

 

その現場はロールスクリーンの取り付けを行う一軒家。

 

 

お金持ちの、とても上品で温厚なお施主さんでした。

 

 

 

 

 

早速施工を開始しようとして、何気なく天井を見ると、

 

 

天井に一枚の紙切れがセロハンテープで貼り付けてあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

巨人−横浜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と書かれてました。

 

 

 

 

・・・・・・野球の観戦チケットです。

 

 

私の頭上にはハッキリと「???」のマーク

 

 

 

 

 

 

 

 

お施主さん「それで、この窓なんですけど・・・・・」

 

 

 

 

GIN「あ、はい。ではこの位置に取り付けましょう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

気にはなったが取りあえず仕事を開始する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

子供のいたずら?

 

 

 

 

 

 

破れたクロスの補修?(なんで野球チケットで?)

 

 

 

 

 

 

何かのおまじない?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???

 

 

 

 

 

 

?????

 

 

 

 

 

 

 

 

作業中にも「?」マークは増えていくばかり。

 

 

 

 

 

 

やがて作業が終わり、お施主さんからお茶をいただく事に。

 

 

 

 

 

 

 

お施主さん「良い柄ねぇ、お部屋の雰囲気に良く合うわ。」

 

 

 

 

 

GIN「この柄で正解でしたね。」

 

 

 

 

 

お施主さん「初めはどうかなって思ったんだけど、やっぱりプロの目は違うのねぇ。」

 

 

 

 

 

私共のお勧めしたアジアンテイスト模様のロールスクリーンをとても気に入ってくれたご様子。

 

 

 

・・・・・チケットの事を聞いてみようか?

 

 

 

 

 

 

GIN「あの、天井に・・・・」

 

 

 

 

お施主さん「主人もねぇ、早く業者に頼め頼めってうるさかったのよ。」

 

 

 

 

GIN「そ、そうですか。ではきっと仕事から帰ったら喜んでもらえますね。」

 

 

 

 

お施主さん「そうなのよ〜」

 

 

 

 

GIN「それで、天井に・・・・・・」

 

 

 

 

お施主さん「あの窓は西日がきつくて、私も早く何とかしたいと思っていたのよ。」

 

 

 

 

GIN「あ、あぁそうですね。暑い日も続いてますし・・・・。」

 

 

 

 

お施主さん「お部屋も暑くなるでしょう?日の当る所は傷むのが早いし。」

 

 

 

 

GIN「そうですよね〜。それで、天井・・・・・。」

 

 

 

 

お施主さん「そうそう、お支払いね。今払って良いのかしら?」

 

 

 

 

 

 

 

GIN「・・・・はい・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

結局聞くことができず、現場を後にした私。

 

 

 

 

 

 

 

モヤモヤした感じを今も胸に抱えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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