「らび」様の場合4・・・・・「恐怖」
 

 

ちょっと前の話です、
 
 
私は原付に乗ってちょっと遠出をしました、
 
 
道中、峠道があります、
 
 
その日も帰りが遅くなってすっかり暗くなってしまってます
 
 
何度か通った事がある道ですし、
 
 
もっと遅い時間に走った事もありました、
 
 
これまで通り帰路についたのですが、その日は違っていました。
 
 
峠道も半ば過ぎ、街路灯もほとんど無く、
 
 
明かりは、
 
 
私のライトと、時折私を追い越していく車のヘッドライト位です、
 
 
ある地点を過ぎたときです、
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ざわり、
 
 
 
 
 
 
 
 
 
背筋に怖気が走り、産毛が逆立つような感覚です。
 
 
 
 
 
 
「やばい」
 
 
 
 
 
 
何が見えたわけでも、聞こえたわけでもないのですが、
 
 
そう感じました、
 
 
 
 
 
 
 
 
「やばい、やばい、やばい、やばい
 
 
 
 
 
 
 
 
頭の中でずっと警鐘がなっています、「なにか、ある」
 
 
峠をでて、「助かった」と思ったのですが、
 
 
しばらくの間、背中に感触があるんです、
 
 
変な表現ですが、
 
 
 
 
 
 
 
 
空気をゼリー状にして背負ったらこんな感じじゃないでしょうか、
 
 
 
 
 
 
 
 
それも、家につく前になくなりました、
 
 
もし、すこし気を抜いていたらどうなっていたか、、、
 
 

 

 

 

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