「豚キムチ丼」のハナシ |
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このお話は常連のお客様「なんしー」様から頂きました。
友人二人と出かけたときの事。
当時は折りしも、かねてからの騒動で巷から牛丼が姿を消す数日前。
「折角なので」と言うことで、某牛丼チェーンで
昼食を摂ろうと言う運びになった。
しかし、
「ココで名残を惜しんで牛丼を食べるってのは、みーはーだよなぁ」
などと思った臍曲がりな私。「ものは試し」と、代替メニューとして既に販売されていた
「豚キムチ丼」と、+αで味噌汁を注文。
(ちなみに、友人2人は普通に牛丼や牛皿を注文した)
待つ事数分。やってきました「キムチ丼」。
見た目の第一印象としては、
「想像していたより色合いが白いなぁ」
ちょっとした違和感を感じつつも、
「このテの店の出すモノだし」と気を取り直して、とりあえず一口。
さく。
何だコレは――――っ!キムチが生だぁぁぁぁっ!!
(心の中で絶叫)
世間一般で言う所の「豚キムチ」とは、確か
「豚肉とキムチを一緒に炒めたもの」
のはず。
少なくとも私はそう言う認識でいたのだが・・・
その時私の目の前に鎮座していたのは、
「火を通した豚肉と、生のキムチの和え物」 としか形容できない代物だったのだ。なるほど、道理で色白なわけである。
・・・いや、決して不味いわけではないんだが、何か違わないか、コレ?
不味くはないんだけどさぁぁぁぁっ!!
で。
驚きと怒りに打ち振るえながら、
内心に吹き荒れる嵐をぶつけるかの様に「豚キムチ丼」を貪る私。
何事かと目を丸くする友人たちを尻目に一気に平らげると、
店員に一言。
「追加で牛丼(並)と玉子お願いします」
結局、私のその日の昼食代は、そのテの店では到底ありえない
830円と言う会計になってしまいましたとさ。
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