トイレのお話2

 

このお話は常連のお客様「キリンラガー」様から頂きました。

 
 
 
帰り仕度をしていると、ある女性が私の係りにやってきました。
 
 
 
トイレでノゾキにあったというのです。
 
 
 
男女の境の壁が天井まで達していないために起きた事件です。
トイレのお話1参照)
 
女性の話では個室に入ったとき、
天井との隙間から手鏡を持った男の手がニュッと出てきたというのです。
「あっ!」と言ったら手は引っ込んだそうです。
 
 
 
 
 
私は何とも納得できない。何でそれで終わりにするんだ?
 
 
 
 
 
「覗かれましたので報告します」って感じじゃない!?
お前、報告あげてんじゃないんだからさぁ・・・
 
「ノゾキがいます。捕まえて!」とか、どうせ筒抜けのトイレなんだから
騒げば良いじゃん!
 
まったく・・・おかげで、お得意の「現場確認」よ。
定時で帰らせろ――っつうの(怒)
 
とりあえず、どの個室でどの位置に手があったのか確認して、
女性には帰ってもらいました。
 

 

「じゃ、よろしく〜♪」
とニッコリ言われ
何だかむかついたです。。
ハイ
 
 
 
翌日、誰がふれ回ったのか皆の周知の沙汰となっておりました。
闇に葬ろうとしていたのに、ホントの「報告書」を作成する事になってしまいました・・・トホホ。
 
 
 
「現場確認」から「実地調査」に移行しました。
同じ係の相棒と、トイレのそれぞれの個室に入り、
人様には見せられない情けない格好で調査をしました。
 
相棒は男用個室に手鏡持参で入り、私は女用個室に。
(そう、何を隠そう私は性別♀なのです)
 
隣の個室から荒い息使いが聞こえてきます。どうやら壁を登っているらしい。
その結果、台がないと壁の上には手が出ないことが判明。
 
 
 
・・ププ、かっちょ悪〜
 
 
 
今度は、女性の証言の位置まで手が出たとして、
どこまで見えるのかを調べる事になりました。
 
私は用をたす姿でしゃがむ試練を与えられました(恥)
尻は出していないにしろ、擬似にしろ、その姿は人前では晒したくないものです。
 

ししししし、、しかも!

上から鏡で覗かれるだなんて(真白)
 
 
 
相棒は「あ〜肩が見えた!・・っもうちょっと下は・・」
(頼む〜実況しないでくれぃ!堪忍え〜!!)
 
 
私は羞恥心からか、反射的に振り向き、鏡の方を見た。
鏡に映った相棒と目が合った↓私の時間が止まった。
 
 
 
ヒジョウにマヌケな姿態である。
 
 
 
 
 
その後、男女間の壁は簡易的だが天井まで継ぎ足された。
しかし音は相変わらず筒抜け。
報告書の作成にあたり、調査内容を細かく記した。

 

相棒が手鏡持ってトイレの壁を登ったこと。
 

私がしゃがんだこと。

 

この報告書は何年保存されるのだろうか?私の名前が残るんだぁ〜

 
 
 
 
ほんとに勘弁して欲しいよ。
 
 
 
 
 
 
つづく
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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