孤独 |
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著者 「3S」
私、若い頃は地元の消防団に所属していた頃がありました。
消防団には、各分団の火災時における
一連の対処を如何に機敏に出来るかを競う大会が開かれたりします。
「操法」と呼ばれる大会です。
当時バリバリの最前線にいた私は、
大会に向けて仲間たちと練習に励んでいました。
練習が終る頃、無線で「火災発生」の知らせが!
片付け要員を数名残し、他の人は出撃!!
私は片付け要員として事務所に残りました。
ふと、事務所の窓の外を覗くと、
一人の団員が長靴を両手にぶら下げて、ぽつん・・・・・
3S : 「おい、どうした?」
団員 : 「スイマセン、車に乗り遅れましたっ!!!」
彼の淋しそうな姿は今でも目に焼き付いています。
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