宇宙戦争福沢!最後の聖戦

 

著者 「らび」

 
 
以前、福沢さんのサンバカーニバルをお届けしましたが、
 
 
 
 
この不景気の中、この度彼ら「福沢さん」の
物語の舞台(事件のグレード)は・・・
 
 
 
 
 
 
宇宙!!
 
 
 
 
 
 
たかだか数百人に福沢カーニバルなんぞ
足元にも及ばないくらいの事件が起こりました、はい。
 
 
 
前回もお話しましたが、半導体の工場。
私は、設備管理の仕事をしていまして、
それに伴い様々な装置を手がけてます。
 
 
それらの装置はそれぞれの用途に合ったシリコンウェハ
を使わなければならないのですが・・・・・
 
 
 
 
ここで事件のあった装置
 
 
 
「スペースシップ福沢W」
 
 
 
と呼称します。
 
 
 
 
 
「スペースシップ福沢W」船内・・・・・
 
 
 
クルー : 「福沢艦長!!前方にモニターウェハを確認!!」
(装置にモニターウェハが入ってきました)
 
 
艦長 : 「ウム、成膜準備!!W膜を付けてやれ!!」
(ここで、ウェハに薬品で膜をつけます)
 
 
クルー : 「了解!成膜準備!!・・・・・おや?」
 
 
クルー : 「ウェハの色が青いぞ!!酸化膜が付いていやがる!!」
(どうやら、間違えたウェハを入れてしまった様です)
 
 
艦長 : 「なに!!!総員、対ショック、閃光防御!!攻撃に備えろ!!!」

(間違えたウェハを入れると、それに付いていた膜が剥がれて、

装置を汚染してしまいます)

 
 
 
アラームが鳴り響く中・・・・・
 
 
 
クルー : 「艦長!第三艦橋大破!!」
 
クルー : 「第二ブロックを封鎖しろ!!早く!!」
 
クルー : 「第四ブロックで火災発生!!」
 
クルー : 「第一から第六サブエンジン停止!!」
 
クルー : 「このままでは艦が持ちません!退去命令を!!艦長!!」
 
 
艦長 : 「このままでは!!何万もの乗組員がいるこの艦を沈めるわけには・・・」
 
(この装置を含め、この手の装置は、
一台数億円からします)
 
 
クルー : 「メインエンジン停止!!艦長―――――!!」
 
 
艦長 : 「むう!!これまでか―――!!」
 
 
クルー : 「うわぁぁ―――――ぁぁ――――!!」
 
(装置の中が汚染されている様を描写して見るとこんな感じでしょうか)
 
 
 
 
「スペースシップ福沢W」・・・・・
機能停止、
 
 
 
 
復旧まで、数十時間を要しました。
 
 
 
 
幸いと言うか、装置は無事復旧しましたが・・・・・
 
本当に取り返しのつかない事になったら・・・・・
 
 
 
 
 
何万人もの福沢さんの運命は私の手に握られて・・・
 
 
 
 
 
 
 
そんな恐ろしい考えがよぎってしまう今日この頃で・・・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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